2015年5月29日金曜日

新システム考察 【受け身が取れないダウン状態への追撃】

周知の様に、今作鉄拳7からは「起き上がり時に空中判定のフレームが存在しない」仕様となっております。

前作までは、相手起き上がり時に技を重ねる事によって空中判定(拾い直し)にし、再度空中コンボへ移行できる「効果的な起き攻め」でした。

…がそれは「効果的な起き攻め」であると同時に、初級者に取っては「難解な起き上がりシステム」であったとも言えます。

今作この様な仕様に変更されたのは、その辺りの簡略化を狙っての事でしょうか。
特に受け身周りのシステムが難しい鉄拳では、初級者がつまづきやすい要素の一つだったので。





起き上がりのシステムはどう変わった?





起き上がりに空中判定が無いということは、つまりどういうこと?

では、前作までの様に相手の起き上がりに対して、従来ならば拾い直しが出来たような技を狙った場合どうなるか?というと、シンプルにダウン状態へのヒットとなります。(※補正値は解らないが恐らく補正かかってない?)
立ち状態が完成する1F前に技が当たってしまっても、ダウン状態で食らっている構図となります。
解りやすい例で言えば…

レオの跪膝(3RP+LK)→上歩トウ拳(66RP)

これはレオ側が跪膝をヒットさせ、距離が離れていると確認して追撃の後掃旋(しゃがみ中に3LK)が届かないと判断した上で、相手の距離を離そうとする後方起き上がりに対してリーチの長い上歩トウ拳をヒットさせるといった連携。

よく見る光景なのでお解りの方も多いと思いますが、上歩トウ拳ヒット時は相手のダウンにヒットしているような構図になります。頭にゴツーンと。そしてそのダメージは(恐らく)補正無し。

この例は後方起き上がりに対してですが、その場立ちしようとしても同じ状態になります。

他にも起き攻めに影響を及ぼす変更なの?

このシステム変更により、上記の様な「起き攻め」時だけでなく、ダウン追撃が確定する場面でも大きな影響が出ています。「確定」のダウン追撃が空中判定によって軽減されなくなった為です。
例えば…

・ロウのフラッシュナックル(立ち途中LPRP)→前ダッシュ~ドラゴンテイル(1RK)

ドラゴンテイルまでは前ダッシュの伸ばし具合により確定のコンボとなります。
前作まではドラゴンテイルのモーションを見て、相手側に後転起き上がりする事によって空中判定にしてダメージを軽減出来ていました。

又は、

・フェンの方天旋腿(3WK)→転身落爪(【RKLK】)

こちらも転身落爪のモーションを見てから起き上がり、空中判定にすることによりダメージ軽減が可能でした。

こういった「確定のダウン追撃」は今作から軽減のしようが無く、補正無しのダメージを与えられる為始動技のリターンが上がっていると言えます。

このシステム変更を利用した効果的な起き攻めを教えて!

これまでに説明した重要なポイントをまとめます。

起き上がり時に空中判定が存在しない。ダウン中ヒットとなる。

補正がかからない(恐らく100%ヒット)

以上の点からこのシステム変更を有効に利用する方法を考えます。

例えば…

・レオの双換打(3LPRP)カウンターヒット→(受け身が取れないダウン誘発)

今まで双換打ヒット後の読み合いと言えば、

①とりあえず起き上がって
②踏みつけ(2WK)と跳山瀑布2発止め(66RKLK)の二択を受ける

というものでしたが、

この①の「とりあえず起き上がる」という行動すら、上歩トウ拳(66RP)で否定する事ができます。

つまり、起き上がりが成立するまでに上歩トウ拳が間に合い、ダウン状態にヒットするという事です。

他にも安定の追撃を捨てて、ダブルアップ用途で使える事もあります。
むしろこのダブルアップ用途で狙うのが今のところ一番効果的っぽいです。
例えば…

・ジャックのスレッジハマー(66LP)→ロケットキック(66RK)
・又は、アンカーショベル(1RP)→ロケットキック

など、受け身不可のダウン誘発技から、様々な技によって起き攻めが可能となっている訳です。

個人的に注目しているのが、
「通常の追撃より高いダメージを見込める」という点で、
例えばスレッジハマーヒット後にとりあえずの起き上がりや後方起き上がりする相手に、ダメージの高いロケットキックで一気にレイジ貫通させて倒してしまう、そんな狙い方ができるところです。

レオの跪膝(しゃがみ中に3RP+LK)→上歩トウ拳(66RP)の連携も、
相手の体力を見て、あえて近距離ヒットでも跪膝→横移動~背折コウ(6WP)で倒しきる…といった事も狙ったりしています。

▽まとめ

・受け身が取れないダウン誘発技
・叩き付け技

…から

①発生がそれなりに早い(20F以下くらい?)
②攻撃判定が厚い
③ダメージが高い

この条件を満たしている技は、ここまで説明したきたような「受け身が取れない状態での起き上がりに対して狙う」事によって、多くのダメージを見込めるかもしれません。
それなりに痛いダウン追撃が無いと読み合いが成立しないとも思いますが。

逆の言い方をすれば、「受け身を取れない様なダウン誘発の技に当たってしまったら、無理に起き上がろうとせず一発やり過ごしてから起き上がる」のが得策と言えるかもしれませんね。

自身のキャラクターで新たな起き攻めを発掘して下さい。