2015年5月27日水曜日

過去の鉄拳攻略掲載 【最速行動】について(ユウ) 

これも鉄拳5DR期に書いた鉄拳攻略の一つで、「最速行動」というものについて解説しています。
こちらもジローの攻略に引き続き、鉄拳7でも活かせる知識なので未だ理解していなかった人は是非に。

以下、鉄拳5DR期(8年程前)の攻略です。
※動画リンクは鉄拳5DR期のまま残してあります。
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最速行動とは?

今回の鉄拳攻略では最速行動という概念とそれに対する対策としてのスカシ確定を説明したい。
鉄拳というゲームを極めるとはいかなくても、上達しようと思うなら最速行動とスカシ確定の二点はなるべく抑えておいた方がいいと個人的に思う。
ダメージ源となる重要な要素なので、興味ある人は見ていってもらいたい。
ジローの攻略と同様に、なるべくわかりやすく説明していく。
対象は石版段位段位~緑段位手前の初~中級者向けに作っているつもり。
※鉄拳7の段位で言うところの、獣段位~拳段位くらい?


まず、最速行動という言葉の意味だが、これはnamco(※現在はバンダイナムコ)が鉄拳の為に作った言葉なんかではなく、単純にプレイヤー間で生まれたスラング的なモノ。
読んで字の如く、最速で行動することを指している。
もっと詳しく説明すると・・・「攻守、ヒット、ガード、スカりに関わらず、技後にフレーム間隔を空けずに行動すること」である。

最速行動というのは空中コンボの際にも勿論見られるし、立会いで中~遠距離間の牽制でもよく見られる。

例えば、平八の瓦割り~しゃがみ移行⇒立ち途中RK。
中~遠距離で平八が瓦割りを牽制に使い、空振った際にそのまま相手の前ダッシュ等に
立ち途中RKをあわよくばヒットさせようとする場面に見られる光景だ。
平八側にしてみれば、「相手が距離を詰めてきれくれたら」とか、「相手が有利という状況をいいことに技を出してきて、それに合わせられたら」
なんて思って打つことが多い。

また別の例として、ポールが右アッパーを中距離で置いて空振り、相手が攻めて来るところにワンツーで暴れる・・・なんてのがわかりやすいかもしれない。

この最速行動は、良い悪いは別として石版段位~緑段位の初級者~中級者が意識せずに行っている。
最速行動がどういうモノかを理解したところで、それがどう立会いに影響してくるのかを少しづつ説明していこうと思う。


スカシ確定

上で説明した最速行動の意味については少し置いておいて、次にそれと重要な関係にあるスカシ確定について説明しようと思う。
スカシ確定は皆さんご存知、「相手の技のスカった硬直に、技を叩き込む」というモノ。
ワンツーのスカリに嶽寸靠・・・風神拳のスカリにソニックファング・・・・など、種類は様々。
既に実戦で使用している人が大多数である。
ココでいきなり問題を一つ。相手のワンツーのスカった硬直に「嶽寸靠」をスカシ確定としてヒットさせる場合に、
以下の①と②ではどちらが成功率が高いだろうか?

中距離を保ってお互いにウロウロしていた時、相手がいきなり出してきたワンツーパンチに対して狙う嶽寸靠

相手がワンツーパンチを出してくる時に、ある程度「ワンツーパンチを出してくるな・・」と予測出来ていた時に狙う嶽寸靠。

これはもう説明する必要もないと思うが、②が正解である。

①の場合、相手のいきなりのワンツーを認識するまでの時間がかかる為に嶽寸靠が間に合わなかったり、焦ってワンツーではなくジャブに対しても嶽寸靠を打ってしまう可能性がある。

②の場合、相手のワンツーを予測していた為に、余計な時間がかからずに嶽寸靠を決めることができる。

②の方がスカシ確定の成功率が高いのは言うまでもない。
だから何だ?という単純な話ではあるが、②のような予測していた状況を対戦中に多く作り出せれば、それまた単純にスカシ確定が多く決められることになる。

ここでようやく、最速行動とスカシ確定が結びつく結果になる。

最速行動とスカシ確定の関係

最速行動とスカシ確定についてそれぞれ上で説明したが、次にそれらを結びつける為の説明をしていこう。
もうこの時点で、この二つの関係を理解している人ももちろんいると思う。
最速行動は相手に予測を与えてしまいスカシ確定を決めやすくさせてしまう事が多い。

最速行動を誘う編
相手が自分の思い通りに動いてくれたら勝率は100%になるだろう。相手がどこで技を出すのかがわかっているんだから、それに対する対策を実行すればいいだけのことになる。 もちろんそんなことは無理に決まっている。相手も人間だしこっちも人間。相手の行動は何種類もあり、脳内で何を選択して何を実行してくるかなんて100%予測することは不可能。
だけどそれに近い状況を作りあげるのが、最速行動を誘うというテクニック。
百聞は一見にしかず。下の動画をみてもらえばわかるはず。



動画はこちら
※Android、Iphone、Twitterクライアント等からは再生できないかもしれません。

  この動画では次のようなやりとりが行われている。

①フェンが側腹腿をガードさせて不利な状況になる

②平八は有利な状況を活かし左アッパーという安定な選択肢を最速行動で出す

③フェン側は相手の最速行動を予測しバックダッシュしている(この時既に嶽寸靠を意識しておく)

④フェン側の思惑通りに、平八が最速行動をしたので、スカリ硬直に嶽寸靠を決めた。

といった一連のやりとりが行われている。
フェン側が相手が手をだしたくなるような状況を作り上げ、バックダッシュしながら相手の最速行動を予測し、相手が思惑通りに最速行動をしたらあらかじめ意識していた嶽寸靠を打つという流れになっている。
相手が動く事を予測出来ていれば、スカシ確定が決めやすいのは先程説明済み。

立会いでウロウロしている時は、相手がどこで左アッパーを打ってくるかなんて見当もつかない。
しかし最速行動を誘うという左アッパーを打つきっかけを作ることによって、見当をつけることができるワケだ。
結果、嶽寸靠も安定して決められる。

ここではスカシ確定に代表的な嶽寸靠を用いてみたが、もちろん他のキャラでも応用はできる。バックダッシュじゃなくて横歩きなどでも勿論同じことが出来る。
スカシ確定のダメージの大きさは変わってくるが、ほぼ全キャラに応用が効くテクニックだ。

鉄拳の上級者は、この罠ともいえる最速行動を読んだバックダッシュをあらゆる箇所に仕込んでいる。
故に上級者相手に「○○ガードして有利っぽいからとりあえず○○出せばいいかな」という軽い気持ちで適当に技を出すと、痛い目に合うパターンが非常に多い。


最速行動を読む編
誘う編では、こちら側が技をガードさせることによって最速行動を誘う・・・という流れだったが、次に説明するのは・・
相手の置き技後の最速行動を読むというパターン。
コレは一番最初に説明した平八の瓦割り~立ち途中RKや、ポールの右アッパー~ワンツーと同様。
相手の置き技がスカって更に最速行動により暴れるのを読もうという形だ。
参考動画として、ポールの置き右アッパー⇒ワンツー暴れ、といった最速行動に対して、デビル仁が風神拳を決めている動画を貼ってみた。

動画はこちら


これはポールの右アッパーを確認した時点で、デビル側が相手の最速行動を予測して風神ステップを出しておき、ポール側が右アッパースカりからワンツーを予測通りに本当に出したら、(RP)を追加入力して伸ばし風神拳をヒットさせている流れになっている。
誘う編ではバックダッシュを罠にしていたが、こちらでは風神ステップを罠にしているというわけだ。
これは勿論風神ステップの機動力と風神拳の発生の早さがあるからこそ簡単に出来るわけで、他のキャラになると努力が必要なキャラも出てくる。

腕に自信がある人ならば、風神ステップ仕込みから下のように最速風神拳を狙うのもいいだろう。

動画はこちら


他のキャラの応用編、ブライアン。巌竜の歌舞伎張り手後の最速行動の置き技を読み、あらかじめダッシュ。
相手が技を出したのを確認したら任意のコマンドを入力するだけ。下のようにジェットアッパーを狙うなら前ダッシュから後ろ入れRPだけでジェッパが出せる。

動画はこちら

このように、崩拳ステップや風神ステップが無いキャラでも、相手の最速行動を予測してあらかじめ距離を詰めておけば、簡単な追加入力だけでスカシ確定を入れれるキャラは非常に多い。
罠を張って、相手が最速行動をしなかったら仕切り直しになるだけなので、リスクを背負うことはほぼ無い。
自分なりの罠をいくつも作り、最速行動を読んだり誘ったりして的確にダメージを与えることが出来れば、中級者の域は超えられると自分は思う。

何の為にバックダッシュしているのか?何のために風神ステップを立会いで散りばめているのか?そういった状況判断が出来るプレイヤーが青段位や赤段位に(※鉄拳7でいう羅段以上?)なっていくのだと思う。

確定反撃、状況判断、安定行動、コマテク、反応、読み合い等など、鉄拳の対戦を構成する様々な要素の中の一部分を説明しただけだけど、自分が特に重要だと思っている部分なので書いてみた。

誤字脱字は少しずつ直していきます。長くなってしまいましたが、ここまで読んでくれた人達にとりあえずありがとうが言いたいです。
ではでは。

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以上転載でした。

今でも最速行動に対してリスクを負わせるのは基本といえるでしょう。

鉄拳7の例で言えば、
クラウディオの2LKをガードした時、「距離が大きく離れるので確定反撃が届かないなー」と判断したならば、相手の最速行動であるスカイエンドノヴァを予測(最速行動を読むしてバックダッシュ等を仕込む。
思惑通りにノヴァを打ったらコンボ始動技なりを叩き込む・・・等。

明日からの対戦に意識してみてはいかがだろうか。