2015年3月2日月曜日

鉄拳7 初心者向け フレームとは何か?

鉄拳に限らず、格闘ゲームが上手くなりたい!と思った方、最近はインターネット等で効率良く情報収集しますよね。

そこで「フレーム」といった言葉を見かける事が無かったでしょうか?

当ブログも、鉄拳7から鉄拳デビューする方々の為に初心者向けにいくつかの記事を書いておりますが、ここまでこの「フレーム」という言葉はなるべく使わず説明することを意識しておりました。

初心者が一番最初に覚えるべきは「フレーム」ではないと個人的に思っていますし、「フレーム」を重視しすぎるあまり、数学的な鉄拳しか出来なくなっているプレイヤーも多く見かけます。

とはいえ、攻略情報がそこら中に転がっている時代です。
せっかく自キャラの攻略情報に辿りついたところで「〇〇は発生15フレームらしいよw超ツエエ!」とか、「〇〇って-10フレあるから使いどころを考えないと」等の情報を見ても、フレームという言葉を理解していないければモヤモヤするだけでしょう。

ここではその「フレーム」とは何か?をかなり簡単に説明するので、
なんでも覚えてみたい!という初心者だけご覧ください。





よく聞くけど、「フレーム」ってそもそもなんなの?

・ゲーム内の時間を表す単位です。

60フレーム1秒間であり、つまり鉄拳では1秒間に60枚の紙芝居のようなm
↑各所で見られるこういうのは覚えなくていいです。

我々は、日常生活で相手に時間を伝える際に5分後にハチ公前で待ち合わせね」とか、「ちょっと待って!30秒後に電話かけなおす!」の様に時間を伝えますが、ゲームの中では時間の単位が「〇秒、〇分後」ではなく、「フレーム」という言葉によって表されます。

既に鉄拳7をプレイされている初心者の方でも、色々な技を出したかと思います。
その時、「この技はスピードが早い!」とか「この技はスピードが遅い…」の様な印象を受けたのではないでしょうか。

いきなりですが例を見てみましょう。(以下の数値は前作のものを参考にしています。)

キャラクター:ラース

技名:アラートL(3LP)
発生フレーム:13
ガードフレーム:-1
ヒットフレーム:+5

これが何を言わんとしているかというと、


発生フレーム
「アラートL」は(3LP)を入力してから相手に当たるまでに「13フレーム」かかるよー。










ガードフレーム
「アラートL」は(3LP)を入力して相手にガードされてしまうと「1フレーム不利」になるよー。











ヒットフレーム
「アラートL」は(3LP)を入力して相手にヒットすると「5フレーム有利」になるよー。



という意味です。







例として「アラートL」という技に注目しましたが、
このゲーム内で使われる技の全ての技に、この様に「フレーム」が設定されているのです。
ワンツーパンチは勿論、ローキックや投げ技にも全てです。

「フレーム」の意味は解ったよ!でもそれがどう対戦に関係あるの??

例えば「いっせーのーせっ!」で対戦相手と完全同時に異なる技を出したとします。
ユウの出した技は「発生10フレーム」で、ノビの出した技は「発生12フレーム」だとします。

ユウの技は「10フレームで相手に当たる」のに対し、
ノビの技は「12フレームで相手に当たる」のですから、

ユウの技が2フレームの差で先にノビに当たります。

もし、ノビも「発生10フレーム」の技を打っていた場合、相打ちとなります。


ここで上記の「アラートL」の説明に戻って下さい。
「1フレーム不利」、「5フレーム有利」という言葉が出てきましたが、これはどういう意味でしょうか?

これも単純に覚えて下さい。
例えばユウが出した「発生10フレームの技」も、「1フレーム不利な状態」から打てば余計に1フレームかかり、実質「11フレーム」で相手に当たります。

同じように、ユウが出した「発生10フレームの技」も、「5フレーム有利な状態」から打てば余計に5フレーム早くなり、実質「5フレーム」で相手に当たります。

つまり、自分がフレーム的に有利・不利がある状態で技を打てば、打った技が相手に当たるまでにより早く当たったり、より遅く当たったりします。

鉄拳のほぼ全ての技に「発生フレーム」、「ガードフレーム」、「ヒットフレーム」が設定されています。

自分の技だけがいつも相手に打ち負けている様な気がしたけど・・・

初心者の皆さん、
「自分が技を一生懸命出しているのに、いっつも相手の技に潰されてしまう」
といったことはありませんか?

これはつまり、「相手が有利な状態から技を出している」かもしくは、「発生フレームが早い技」を出していることになります。

不利な状態から技を出しても、相手に当たるまでには時間が余計にかかってしまいますよね。

技一つ一つに設定されている「ガードフレーム」、「ヒットフレーム」を覚える必要はありませんが、

「この技は当てたら有利」
「この技はガードさせても有利」
「この技はガードされたら不利」

と最低限覚えるだけでも、「不利だからここはじっと我慢しよう」とか、「有利!今だ!手を出すぞ!」といった行動に移せるようになります。

理解するのは簡単ですが、それを対戦に活かそうとすると頭がパンクするほど大変な事です。
今までの対戦を振り返ってもらえれば解ると思いますが、「技が相手に当たること、ガードされること」は対戦中数十回~数百回あります。

その全てにフレームの有利・不利がある訳です。

ここまで読んで下さった初心者の方には申し訳ないのですが、冒頭でも少し触れましたがこれらはしばらく覚えなくてもいい事です。

かつて最強プレイヤーと呼ばれていた某三島使いも、フレームの知識など全くありませんでした。

自分も、フレームの事を意識し始めたのは大会などでそれなりに勝ち始めた後です。

「これ当てたらこれが割れない」とか、「これをガードされたら無茶しないで守りに切り替えよう」とかその程度のもので十分でした。

決して、フレームを覚えなきゃゲームにならない様な事はありませんのでご安心を。
こんな要素もあるって事を理解して頂ければ何よりです。


次回は、フレーム概念の応用編で「確定反撃」について説明致します。